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透析患者の死亡原因は?看護師はどう関わればいい?
透析患者が死亡に至る原因にはさまざまなものがあります。
それらの多くは、患者さん自身の自己管理によって防ぐことが可能となものです。
患者さん自身が注意して防いでいくには、看護師の関わりが重要となります。
では、透析患者の死亡原因は具体的にどのようなものがあって、どのようにしたら防げるものなのか、お話ししていこうと思います。
透析患者の死亡原因…心血管・脳血管系
透析患者の死亡原因のひとつに、血管の病変によるものがあります。
これは合併症によるもので、透析を行っていると血管にアミロイド沈着による石灰化が起こり、血管の病変を起こしやすくなるためです。
アミロイド沈着による石灰化が起こると、脳血管障害や狭心症・心筋梗塞を起こす原因となってしまいます。
ですので、できるだけ石灰化を防いでいく必要があるのです。
アミロイド沈着による石灰化を防ぐためには、リン値のコントロールが重要です。
リン値のコントロールをするために患者さんが行うことは、食事管理と服薬管理で、看護師の指導もここが大切になりますね。
外来透析では、2週間に1度程度で行われる血液検査のデータを見ながら、最近の食事内容や服薬忘れがないかを確認していくのが通常です。
もしも患者さんにできていない部分があれば、どの部分ができていないのか、どのようにすれば無理なくできるのかを一緒に考えていくことが看護師の重要な役割なのです。
透析患者の死亡原因…感染症
透析患者の死亡原因でふたつ目にあげられるものが、感染症です。
透析患者さん、特に糖尿病が原因疾患の患者さんは、感染症を起こしやすい状態にあります。
小さな足の傷ひとつとっても命取りです。傷が治りきらずに感染症を起こし、足趾の壊疽や、場合によっては敗血症で命を落とす原因にもなってしまうのです。
この感染症を予防するのに重要なことは、こまめな観察と傷のケアになります。
フットケアに力を入れているクリニックでは、定期的に足の状態を観察しています。
そのときに、傷の有無だけでなく足背動脈の触れ具合や乾燥の有無などをきちんと見ておくことで、傷の発生や傷の悪化を防ぐことにつながります。
もしも傷ができてしまったら、毎回の透析ごとに傷のケアを行い、場合によっては皮膚科や形成外科、循環器科の協力も仰ぎながら治癒を目指していきます。
透析患者の死亡原因…心不全・不整脈
透析患者の死亡原因として3つ目にあげられるものが、心不全・不整脈です。
心不全は、体重増加が多く溢水を起こしてしまった場合に起こります。
また、不整脈はカリウムの上昇に伴うものが多く、致死的な不整脈がおきた場合には突然死に至ることもあるのです。
これらを予防するのに重要なことは、アミロイド沈着と同様に、患者さん自身の自己管理になります。
水分制限を行って余分な体重増加を防ぐこと、そして食事管理と服薬管理によってカリウムの上昇を防ぐことがとても重要なのです。
これらの自己管理ももちろん、看護師の指導が重要になりますよね。
毎回測る体重から、前回よりどのくらい増えたのかを確認したり、血液検査のデータを見て生活状況を振り返ったりながら、生活習慣の改善点を探していきます。
患者ができる方法を一緒に探して、行動に移せるようサポートするのが、看護師にとって重要な役割なのです。
まとめ
いかがでしたか?透析患者の死亡原因とその予防方法について、少し理解ができたでしょうか?
透析に伴う死亡は、看護師の関わり次第で防ぐことができますので、これが透析の看護師のやりがいと言ってもいいのかもしれませんね。
透析患者の死亡原因について、現場の看護師がどう向き合っているのか気になった方は、看護師転職サイトに相談してみてはいかがでしょうか。
実際に現場の看護師がどのような事例を経験しているのかについて、話を聞くことができますよ。
執筆者情報
透析看護師の求人 編集部
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